シーマンシップトレーニングを通じた教育の普及
古くは地中海世界、近代になってからは大航海時代を通じ、ヨーロッパを中心に発達してきたシーマンシップは 海を安全に航行するために必要な「知識」と「技術」の集大成です。
その根幹理念は、徹底した論理思考に基づき 常に情報を収集し、その情報をもとに速やか かつ柔軟な判断を下し続ける点にあります。
欧米では、古くからこの根幹理念が人間のあらゆる社会活動に当てはまる普遍的なものとして広く認識され、リーダーの資質に必須な生きた教育手法としてあらゆる場面に取り入れられてきました。
ISPA Japanは、日本の将来を見据え この普遍的な教育手法としてのシーマンシップトレーニングを紹介してまいります。
ヤングマリナープログラム
本格的なシーマンシップトレーニングを通じ、グローバルに活躍する若者を育成することが本プログラムの目標です。若く感受性の高い時期に、日常を離れた感動体験を得ることにより、広い視野が開け、独立心が養成されます。
他国の若者と共同生活をし、一体となって船を動かしていく体験は 次世代リーダーの国際ネットワーク構築にも繋がります。
本プログラムには二つのコースがあります。
トールシップ(帆船)トレーニングコース
2017年開始。日本では「帆船みらいへ」海外ではオーストラリア、クィーンズランド州
「South Passage」がコースを共同運営。日本とオーストラリアから参加者募集。
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ISPA Japanは STI(Sail Training International) に加盟している世界各国のトレーニング帆船との間でのコラボレーション活動を続けています。
キールボート(ヨット)トレーニングコース
2019年開始。日本では、石川県七尾湾にて開催。日本と日本以外の文化的なバックグラウンドを持つ参加者を募集。
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2004年 カナダガルフ諸島にて同コース初開催、現在は海外でのコースは未定。
2024年度の内容は News欄にてご案内しております。
2017年トールシップ(帆船)オーストラリアコースの様子
コースの基本構成
1.Peformance Objective(シーマンシップトレーニング)
トールシップ(帆船)コースは Tallship Novice Crew、キールボート(ヨット)コースは Competent Crewサーティフィケート取得を目指し、実地トレーニングを行います。
2.Motivational Objective(ディスカッション)
SDGsに関わるテーマを設定し、広い視点から、参加者同士でディスカッションします。
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他の教育・環境団体等とコラボレーションし、当該団体の提供するテーマをMotivatiional Objective に組み込むこともあります。